イチゴみるく~甘酸っぱい恋物語~
最悪な日
ある日の放課後…

「あっ…雨降ってきた…。」

友達の柚愛(ゆあ)と下校しようとしていた時だった。

「傘持ってきた?柚未乃?」

「今日、天気予報晴れだったから…」

「持ってきてないの?」

「まっ…まぁね」

柚愛は、優しいからきっと忘れたとか言うと…

「一緒に入る?家まで送るよ!」

ほらね、やっぱり…
でも、雨のなか歩いて帰るなんて私にはできない…

「ごめん。迎え呼ぶから…柚愛も乗ってく?」

「ううん。歩いて帰るから…バイバイ!」

「バイバイ!」

・・・あっ…そういえば、今日お母さんとお父さん出張だった気がする…

ということは…

傘持ってないのに歩いて帰らないといけない…?

「あー!最悪…」

あきらめて、濡れながらも歩いて帰っていた。

すると、私の横に一台の車が寄ってきた…

「柚未乃♪おひさっ☆」

「お久しぶりですっ、日向さん」

この人は、うちの病院のお手伝いさん?!的な人。

「今日は、どうしたんですか?」
 
「病院にお母さんから電話が来てね、雨だから迎えに
 行ってやってって言われたから…」

さすが、お母さん!

気がきく~っ☆

「はいっ!乗ります!乗せていって下さい!」

「じゃあ、出発するよ!」

こうして、家まで送ってもらっていた。
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