ぴゅあロード、myりずむ
「おじゃましまーす。架宮耶~ご飯持ってきたよ。」
玄関にあったインターホンを無視して、普通にズカズカ入る。
坂のうえの3つの家はどこでも自分家みたいなものだし…
「おっ、さんきゅ。今日は唐揚げだ。ラッキー♪」
あたしの手元をのぞきこむ架宮耶。
顔ちかいっ
ってか…いつもこのくらい当たり前だったのに…
あたし、今日どうかしてる。
「かっ帰るね」
「寄ってかないのかよ。いつも寄っていくのに…」
そう。いつもココで紅茶を一杯もらう。
架宮耶のお父さん、紅茶メーカーの社長なんだ。
でも今日は、
「あっ。その……お姉ちゃんに勉強教えてもらうから…また明日ね。……バイバイっ」