キミと出逢えたキセキ

そんなことをしていると、時間はすぐに経ってしまう。

「俺らさ 付き合えなくてもさ、ずっと仲良くしていけるよ。 絶対。 一緒に帰りたくなったら一緒に帰ればいいんだよ。 付き合ってないから帰っちゃダメなんてきまりないし。それに・・・・」

「それ・・・・に???」

「俺 お前と一緒に帰るの好きだし。」


その言葉を聞けただけでも、ちゃんと思いを伝えて良かったと思った。
やっぱり たっくんは優しい。


「じゃあ またね たっくん。」

「おぅ またな めーるだって、俺ら出来るんだしっ」


幸せだった。
2時間も一緒にいたなんて、気づいたのは家に帰ってから。
相当 遅い時間になっていた。


ココアとチョコは、寂しかったよぉとでもいうような表情。
いっぱい遊んであげるよーっ


フラれて悲しいなんて感情 まったくない。
これも きっとたっくんのおかげなんだ。



葵と梓ともずっと遊んであげてなかったなぁ。

「ゆーあー あそーぼー」

「あーそーぼー」


こんな家で過ごせることだって幸せ。


10時になると、妹たちは爆睡していた。
チョコたちも、すんごいねむそう。


だから、わたしは自分の部屋に戻った。
ケータイを見てみると、メールが来ていた。


━─━─━─━─━─

ありがとな。
お前のおかげで、俺 超自信ついた。
これからも仲良くしてな♫

━─━─━─━─━─


嬉しかった。
自分のしたことは間違ってなかったと実感できた。



また明日 学校でたっくんと話せる。


そんな日々がいつまでも続くと思っていたわたしは、やっぱり甘い考えだったのかな。
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