太陽の竜と闇の青年
「い、壱!!ちょっと休憩……」
私はそう言ってその場に座り込んだ。
壱が走る速さはとんでもなく速い。
だから追いつくのが大変だ。
途中でそれを伝えると、壱がスピードを落としてくれた。
だけど……。
「この山……。かなり急だ……」
私は額の汗を拭いながら言った。
壱のほうを見ると、汗一つかかず息も正常だ。
「壱は何でそんなに余裕なの?」
私が壱に聞くと、壱がこちらを振り向いて言った。
「慣れだな。俺は仕事上、この山を何回も登り降りしている」
……慣れって怖いなぁ……。
そんなことを思っていると、鋭い視線を感じた。