天使衣の悪魔(仮)
そして最終確認。

親父に呼ばれた。

「もう明日か…」

なんか寂しそうな親父。
まぁ来夢がいなくなったらそりゃ寂しいか。
来夢命だもんな…。

「で、何だ?」

「最後に言っとかなきゃいけない事があって。」

「ん。」

「人間界では魔力が弱まるんだ。だからできない事が出て来るかもしれない。亜夢は元々が強いから大丈夫だと思うけど…。」

「で?」

「相手は人間だ。大丈夫だとは思うけど来夢を頼む。」

「大丈夫じゃね?あいつ強いし。」

そうだ。あいつは強い。なんかあったって逃げれるはず。

「お前が思ってる以上に弱まるから。」

「来夢には言ったのかよ。」

「言ったけど聞く耳を持たない。だから頼む。」

それだけ言って部屋を出て行った。

俺はまだ分かってなかったんだ。

親父の言った意味を…。

だから特に気に留めてなかった。

ただ健人には言っとくかな。

まぁ行ってからでいいや。

特に気にせずにそのまま寝た。
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