センセイと一緒 ~feel.Black~

2.あいつしかいない




<side.柊史>



18時。

既に陽は落ち、窓の外は闇に沈んでいる。

センター試験まであと10日。

生徒達は試験に向けて、ラストスパートをかけている。

鈴菜も、この頃は夜遅くまで勉強しているらしい。

正月休みの間も、鈴菜からメールが来るのはいつも深夜だった。


「……鈴菜……」


――――あの夜。

衝動的に鈴菜を抱いてしまった、あの夜。

一度知ってしまった、鈴菜の躰。

あの折れそうな腰、白く形のいい胸、そして……

柊史を受け入れた、熱くて狭い場所。

これまでの女とは全く違う、鈴菜の躰。




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