センセイと一緒 ~feel.Black~
六章

1.センター試験




1/15。

鈴菜はK大学でセンター試験に臨んでいた。

鈴菜が受けるのは5教科7科目で、二日間に渡って行われる。


「……うーん……」


鈴菜は必死にペンを走らせた。

これまで勉強したことを、答案用紙に全て吐き出す。

いわば受験勉強の集大成だ。

もちろんこの後に入試があるが、そもそもセンター試験がある程度できていないと、足切りされてしまう。


「……」


昨日はあれから全く勉強できなかった。

けれど帰り際、柊史が言ってくれた言葉のおかげで比較的落ち着いて試験に臨むことができた。


『ここまで来たら、一日ぐらい何もしなくても結果は変わらねぇよ』

『……そうなの?』

『それより、落ち着いて試験に臨むことの方が大事だ。……弘子の件はオレがどうにかする、お前は何も心配するな』



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