センセイと一緒 ～feel.White～

鈴菜はぐっと押し黙った。

そんな鈴菜の前で、姉ははぁと息をつく。


「何度も言うけど、あたしは反対よ。でも……」

「……?」

「あたしが知ってるのは、中学の時のあいつだから。10年経った今、あたしが知ってるあいつと、鈴菜が知ってるあいつでは、違うのかもしれないわね……」


何かを考えるように姉は言う。

鈴菜はしばし口をつぐんだ後、静かに口を開いた。


「お姉ちゃん。私、10年前の白崎先生も知ってるよ? ……私、白崎先生が初恋だったから」

「え? ……どういうこと?」


姉は驚いたように鈴菜を見る。

鈴菜はひとつ息をつき、尚哉との過去を話し始めた。