センセイと一緒 ~feel.White~



「それは今、どこにありますか?」

「……そこの、カウンターの下の鞄の中に……」

「そうですか。ではそれを持って、僕についてきてください」


言い、尚哉はくるりと踵を返した。

村居さんは怪訝そうな顔をしたまま、尚哉に続き写真の入った封筒を片手に図書室を出た。





数分後。

尚哉はとある部屋のドアをコンコンとノックした。


「し、白崎先生っ……」


後ろについてきていた村居さんが慌てた様子で尚哉を見る。

しかし尚哉は躊躇うことなく、ドアをノックする。


「……はい、どうぞ」


中からの声の後、尚哉はドアノブを捻り、ドアを開けた。

ドアに貼られたプレートは『校長室』。

呆然と見つめる村居さんを、尚哉は手招きする。



< 178 / 215 >

この作品をシェア

pagetop