センセイと一緒 ~feel.White~



少し傾きかけた陽が参道に散った花びらを赤く照らし出す。

二人はいつもの本殿の裏で石段の上に並んで腰かけた。


「まずは、合格おめでとう。そして入学おめでとう、鈴菜」

「ありがとう、尚くん」


鈴菜はにこりと笑い、バッグを脇に置いた。


「そういえば、K大の人文って尚くんが出たとこだったんだね?」

「ああ、そうだよ。君に言いそびれてしまったけど。……となると、君はおれの後輩になるってことかな?」


言いながら、尚哉は鈴菜の肩に手を回してそっと抱き寄せる。

久しぶりの感覚に鈴菜は胸がドキッとするのを感じた。

尚哉はくすりと笑い、鈴菜の顔を覗き込む。


「先輩と後輩、か。……先生と生徒よりは大分マシだね?」

「そうだね……」


< 210 / 215 >

この作品をシェア

pagetop