センセイと一緒 ~feel.White~



10分後。

鈴菜の話に、和泉は混乱した様子で頭を抱え込んでいた。

……無理もない。

当事者である鈴菜も混乱しているぐらいなのだ。

和泉にとっては青天の霹靂だろう。


「……あのさ、鈴」

「……?」

「あたしも実を言うと、気付いてはいたんだよね。白崎先生が鈴を見る目が、普通じゃないなーって……」

「え、そうなの?」

「でもまさか、こんなことになってるなんて思いもしなかったよ……」


はーっと和泉は盛大なため息をつく。

鈴菜はそれを眺めながらお茶を一口飲んだ。


「でも、あたしから見て……白崎先生は、ちょっと危険な感じがする」

「……危険?」



< 66 / 215 >

この作品をシェア

pagetop