Probability World




僕はいつも通りの時間に起きる


そして寝る



寝惚けが直る頃にはもうバスの時間はとっくに過ぎていて



慌てて家を出る、階段を駆ける


バス停は家の真ん前にあるのにこんなにも遠く感じてしまう



息を切らしながら走る寝癖全開の大学生



必死過ぎて近所のおばさんから声援を送られる始末



朝からクライマックスとはきっとこういう事を言うのだろう
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