冷淡な旦那様
「どうだ?」


「毎日毎日同じセリフ?
飽きませんか?」


「飽きない。
姫子の体が心配だ。」


夜健さんが帰ってきて、
毎晩ベッドで私の大きなお腹を
摩るのが日課になっている。


「生命って凄いよな。」


「ええ。」


「どんな事があっても、
俺は姫子とお腹の子供を
守ってやるからな。」


「はい。
健さんが私にとっては、
1番大事な人ですから、
無理だけはしないで下さい。」


「ああ。」


深く甘いキスで
私を蕩けさせる健さんに、
お腹の子供に言い聞かせる。


キスの間だけは、
ちょっと我慢してね、
パパとママが愛し合っている
証拠だから。
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