誘惑のクラン（血族）

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「優真さん、お散歩して来てもいいですか？」


食事が終わると、良い天気にじっとしていられなくなった璃子は優真に聞いた。


昼間、ヴァンパイアは活動しないと聞いているので安心して散歩が出来る。


「かまわないけど……一緒に行っていいかな？」


「えっ……」


「同じような景色だから戻って来られなくなるかもしれないし、女の子はひとりで歩くものじゃないよ」


美菜はのんびりと起きてきた碧羽の所へ行っている。


「それは口実だけどね。璃子ちゃんと一緒に歩きたいんだ」


優真さんの甘い言葉と甘い微笑みに拒絶できる人なんていないだろうな。