初めて恋したあなたへ
7月6日
拝啓
初めて恋したあなた

少年達が外を元気に駆け回る声が聞こえます。
すっかり寝苦しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

明日は七夕ですね。
生憎、曇天で二人は会えないのでしょうが。
七夕の笹のかざりを見るたびに、あなたのことを思い出します。


あなたに初めて会ったのは新学期でした。
新しい教室、新しいクラスメート。
名前順で座った席。
私の前にはあなたが座りました。

それまで、恋、と言うものを知りませんでした。
それまで、愛、と言うものを知りませんでした。

あなたを見て、
あなたに会って、
私は初めて知りました。
恋と言うものを、
愛と言うものを。


幸せでした。
あなたは毎日話し掛けてくれました。
うまく喋れない私を否定せず、気さくに話し掛けてくれました。
どれだけ嬉しかったことでしょうか。

付き合いたいとは思いません。だけれども、ただこうして一緒に居たかった。

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