初めて恋したあなたへ
そういえば、遅くなってしまったけれど、
結婚式の招待ありがとう。
出席できなくてごめんなさいね。
素晴らしいお式だったと聞いたわ。
それから奥様の御懐妊、おめでとう。
あとであの子にも言わなくてはね。


すっかり長くなってしまってごめんなさい。
昔を懐かしむような歳になってしまったことを実感するわ。

明日の七夕は10年ぶりの同窓会、またみんなで語らいましょう。
私はきっとあなたと同じテーブルね。幹事の方(幹事の嵯峨野君はもうお子さんが二人もいるそうよ、知ってた?)に名前順だと聞いたから。


ねぇ、お願い。
どうか飲まないで。
明日、私があなたに注いだ飲み物を。どうか。

それでは、また明日。

この手紙を生きたあなたが読んでくれることを祈って。
敬具

7月6日
橘 千津子
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