Your Voice -同じ青空の下で-
楓香side
ジリリリリリ……。
ケータイのアラームが鳴り出す。
ただいまの時刻、5時です…。
私の日課は、誰よりも早く起きて、4人分のお弁当を作り、4人分の朝食を作る。そして、まだ爆睡しているであろう男3人を起こしに行くこと。
今日も、私はそのスケジュール通り行い家を出た。
玄関のドアを開けると、そこにいたのは───、
「え…?愁、何でいるの?」
「行くぞ」
「は…?」
半ば無理矢理、引きずられながら私は学校へ向かった。
向かっている途中、私達は会話がないまま学校に着いた。