【BL】それは磁石のように…



和希は深くため息をついた。




「……お前なぁ」
「え、ダメ?」
「…………ダメじゃない、けど」
「けど?」



和希は俺を見て何も言おうとしない。



「………好きにしろ。」
「なんだよ、気になるじゃん!言えよ!!」
「………何でもない。」



って言うけど、やっぱり不機嫌。



「思ってることあるなら言ってくれよ!」
「…………何もない。」
「和希!」


俺は和希に詰め寄る。


互いに睨み合って、先に視線を逸らしたのは和希だった。



< 37 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop