桜姫
『ぅっぐ……がっ…………‼』
桜羅は違う手で口を抑えた。
抑えた手の指からは血が溢れ出る。
…………紅葉の最期のように。
『うぐっ……うあぁ…………』
鋭く体を蝕む様な痛みが全身を駆け巡る。
「桜羅っ!?」
全員慌てて桜羅に駆け寄るが、桜羅の咳とうめき声は悪くなる一方だ。
『ぅう゛っ……』
だが、最高潮を迎えたように大きく呻いた後は静かに眠っていった。
その様子に一旦全員安心したように息を吐いた。
総司は少しの不安を胸に桜羅の手を握って居た。