桜姫
『やっぱり……お梅さん芹沢の女になったのか…』
はぁー…と溜め息を吐く桜羅に、土方と丞は目を細める。
「何故、知っている」
『……お梅さんには昔世話になったから…』
ブツブツと呟く桜羅。
「世話になっただぁ?」
土方がやけに突っかかってくる。
『……一時お梅さんに拾われたんだよ。
お梅さんは島原で働いていたから、私も一時芸子として居た。』
その言葉に、沖田がピクッと反応する。
『ま、一ヶ月足らずで辞めたがな。お梅さんに会いたいな…』
ポツンと呟く桜羅に、沖田が聞く。