桜姫
ドタドタと屯所から幾つもの足音が聞こえる。
……この顔…この声…喋り方…仕草……………
『ぉ、梅さん………』
「桜羅……桜羅、桜羅、桜羅……………」
お梅さんは私を抱きしめながら何度も桜羅、とつぶやく。
「「「桜羅っ!?!?」」」
『……お久しぶりです…』
私は、抱きしめ返しながらソッと微笑む。
「……んの、馬鹿娘ッ‼」
『ッ……』
お梅さんが私の頭を拳骨で頭を殴る。
「心配……したんやからね‼探したんやからね‼」
お梅さんは、我を忘れて叫び散らす。