檸檬の変革
美空はダルそうに答えた。

『うん。アメリカ人。スッゴく優しくてあたし大好きだった。じいちゃんは何でも知ってて一番好きだった。』


美夏も実空の祖父をよく知っていてよく遊んで貰っていた。

銀髪で綺麗な青い瞳に背が高くアメリカなまりの日本語を話時々英語で唄を口ずさんでいた。


2人は美空の祖父の姿を思い出していた。


『あたしじいちゃんみたいなブルーアイだったら良かったのに。』


美空は座る事も飽きた様で立ち上がりながら言った。
美空の瞳の色は薄いブラウンの色だった。
カラーコンタクトはブルーアイの祖父の瞳になりたくて入れていた。


『つまんない。帰ろう。』


美空の言葉で美夏も立ち上がりスカートに付いたホコリを払った。


2人は駅に向かう人の波の中に消えていった。

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