【短編】ヒミツの図書室













「やめろっつってんだろーが!!!」



バコン!と、今度は隅にあった小さなごみ箱で、頭をたたいてやった。するとヤツは、叩いたゴミ箱をわたしから奪い取り、向かってくる。


「コノヤロー!」

「なんで来んのよ!」







そうやっている時間が、うそ偽りなく楽しかった。

うっとおしいけれど、いないと寂しい。
そんな存在――それが、神宮司だった。
















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