アンジュエールの道標
異形の形をしたものの頭を突き抜けた。
「キェ――ッ」
と、なんとも表現しづらい声を上げた鳥のくちばしには、
「……尻尾?」
「うん、よかった。取り戻せて」
フサフサの尻尾らしきものが。
例えるなら、あの車のキーなんかに取り付けてるよな尻尾。
でもそんなのと違うところは、その尻尾が黄金色に輝いてるってことで。
「世話になった」
その尻尾から繋がる胴体がゆっくりと宙に現れ始めた。