家族ノ絆ヲモウ一度
16:何の日でしょう?

しくじんなよ。

美佐子はバックヤードに帰って行った。月見は、正嗣に声をかける。



「やっと見つかってよかったね。正嗣。」
「ありがとう。」


すると今度は、朱桜が後ろから方に腕を掛けながら耳元でつぶやく。



「このチャンスしくじんなよ、おっさん。もう後がねぇぞ。」



そういうと、背中をぽんと叩き、月見と店員を連れて本屋を出ていった・・・。


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