家族ノ絆ヲモウ一度
(半年前)


「椿ちゃ~ん!お客さん。」
「は~い!すぐ行きます!」

私が働くカフェに少し初老の男がやってきた。

懐かしくもあるが、あまり会いたくなかった男・・・

「久しぶりだな。」
「親父・・・」

10年前

私は、親父のあることがきっかけで家を飛び出した。

それ以来、連絡も取らなきゃ、何もしなかった。


もちろん会うのも久しぶり・・・



でも、この日会った親父は・・・少し様子が違っていた。
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