家族ノ絆ヲモウ一度

「着いたべや~~~~!!!」

火燐がきらきらと目を輝かせるその先に紅葉庵があったが・・・

「相変わらずだね~」
「ならんでんな。」
「きゅ・・・(泣)」
「とにかく並ぶぞ、お前たち!」


並ぶことに・・・

ならびに並んで数十分・・・


「や・・・やっと買えたな・・・油揚げ。」
「みんなで並んだから、結構買えましたね・・・。」
「みんなありがとう!すんごく幸せだべ!早く食べたいべや~!」
「食べるのは、家に帰ってからだ!豆腐とか厚揚げ勝手に食うな。」
「えぇ~(泣)」


今にも泣きそうな火燐を緑涼はなだめる。


「次、いくべ、火燐。」
「んだ・・・」

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