家族ノ絆ヲモウ一度
数十分後

「お待たせしました!」

椿がふすまを開けると、男性陣は本を読んだりしてくつろいでいた。

「かわいいべ~!!」

火燐が浴衣姿の椿に見とれている。

「女は、いろんな変わり方があるからのう。お前にとっちゃ新鮮だろ?」

凛香はそういって火燐の肩をぽんと叩いた。

「飾り似合ってんじゃん。」
「少し眺めの髪につたを巻きつける。いい感じ!」

風燕と蓮流は飾りに目が行っていた。

「じゃ、今から思いっきり騒ぎ倒すぞ!」
「でも、くれぐれも迷子になるようなまねだけはしねぇように!あと・・・」
そういうと、緑涼はピンをみんな渡す。
「これをつけないと。」

「「「「は~い。」」」」


街に繰り出すと、さっきとはぜんぜん違う景色が広がっていた。
出店が並び、活気がさらに増した世界。
椿にとっては新鮮だった。
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