家族ノ絆ヲモウ一度
翌朝

この日は朝から浴衣に着替えた。もちろんこの日も凛香さんと文乃さんも一緒。

「よし、やっぱり甚平が動きやすい!」

今日の凛香さんは、黒の甚平。右肩には白い鉢巻をしていた。

「これは?」
「救護の証じゃ。毎年負傷者続出じゃからなぁ・・・誰かさん達のせいで?」


凛香はふすまの向こうの男性陣に聞こえるようにそうつぶやく。

< 273 / 675 >

この作品をシェア

pagetop