家族ノ絆ヲモウ一度
数分後

広場の明かりが落され、ろうそくと宙に浮くホオズキの提灯の明かりだけの幻想的な空間になった。

椿達は枡席に座り観戦することに・・・。

スクリーンには、祭りの始まりを告げる儀式が行われている。

実況も始まった。

スクリーンには、沢山の出場者が写っていた。



「さ、注目は彼らですね。」


その言葉と同時に緑涼達の姿が映し出された。
いつも家にいる時と違い、かなり凛々しい姿で映し出されている。


「はい。今年も総嘗めにしていくのか注目です。」
「参加者の多くはこう言っていましたね・・・」




「「打倒、覇王!」」




「5年前に、彗星の如く現れた彼ら・・・」



椿には、実況を聞こうとする余裕すらなかった。

それ位不安で心に余裕が無かったから・・・


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