家族ノ絆ヲモウ一度
「おはよう、椿。」

キッチンで朝食を作る美佐子の姿がそこにはあった。

なれた手先で野菜を切り、サラダボールに乗せ、よこでコンソメスープの状態を確認する。



朝ごはん


この光景も、今日が最後なのである。



「親父。」
「何だ?」

「・・・何でもない。」




そんな会話も今日が最後になるだろう。

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