家族ノ絆ヲモウ一度

我儘。

(10・29 AM9:16)

「ね~ね~!」

火燐は、椿にべったりしながら、かぼちゃのことを聞いてくる。

「ランタン作りたい!」
「ランタンは明日作りましょうね~(笑)」
「え~(泣)」

火燐はふくれっつらをしながら、椿を見つめる・・・。
しかし、椿はお構いなしにかぼちゃを冷蔵庫に入れてしまった。



「やだべ・・・」



火燐はそうつぶやくと、椿の背中をぽんと押した。椿はその瞬間、意識を失いその場に倒れてしまった。火燐は、その椿を抱えると自分の部屋に戻ってしまった・・・。

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