家族ノ絆ヲモウ一度
44:年が明けました。

お正月

(1・1 AM7:29)


「「「「「「あけましておめでとうございます!!」」」」」」


この言葉を皮切りに、椿たちの新年が始まった。
テーブルの上には、山の幸中心の御節に、酒やジュースにお雑煮が並んでいた。
椿がお雑煮を食べている横で、火燐は黒豆の煮物を食べているのだが・・・


「きゅ~(泣)すべる!!箸で掴みにくいべや!!」


悪戦苦闘・・・。


「がんばれ~火燐(笑)」


そういいながら、頼漸は酒を口にする。クリスマスにプレゼントされたあの徳利とお猪口で。

蓮流と風燕は、卵焼きや大根の煮付けなどをつまみにして一杯。あれやこれやといろいろ話をしていた。



椿はあることに気づいた。



緑涼がいなくなっていたことに・・・。


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