家族ノ絆ヲモウ一度

お開きです

(1・2 PM2:49)


「すまんな、若造。」
「いや、大丈夫だべ。」


ひなたは疲れてしまったのか、火燐の尻尾の上で寝てしまった。
仁左衛門はそっとひなたを抱え上げる。


「また、祭りのときにでもあおう。」
「その時、決着つけようべ!」


火燐はそういうと、仁左衛門に対してこぶしを突き出した。仁左衛門もそれに答えるようにこぶしをつき合わす。そして、ひなたを連れて先に退室した。

「じゃ、そろそろ行こうか、佐奈。」
「うん。ってことで。」
「私もそろそろ。お父様たちが心配なので(笑)」
「じゃ、またお祭りで会いましょう。」
「「はい。」」

そうして、みんな帰っていった。

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