家族ノ絆ヲモウ一度

そのころリビングでは・・・


「誰、こんなでかいの頼んだん?」


風燕が必死の形相で大きな荷物を抱えてくる。


「それ、おらだ(笑)」
「なに頼んだんだよ(怒)」


驚いている風燕をよそに、緑涼はマイペースでその荷物を開ける。
中から出てきたのは、大きな観葉植物。


「蓮流の部屋にあるやつと一緒じゃん!」

「冬になると、乾燥するだろ。椿がこの前、それで喉痛めてたから・・・はりこんだべや(笑)」

「はりこみ・・・すぎだべや(驚)」


「じゃ、俺の部屋のあれが壊れたら、椿ちゃんの部屋に行ったら貸してもらえるね(笑)」


「そういう問題じゃ・・・」

驚きすぎて声がでなくなっていった風燕と対照的に後の使い道のことまで考えてしまった蓮流。

そんな彼らの横でニコニコしながら緑涼は説明書を読んでいた・・・。


< 662 / 675 >

この作品をシェア

pagetop