家族ノ絆ヲモウ一度
(リビング)

「ふぁ~気持ちいい!」

椿の視界に入ってきたのは・・・庭で雨を全身で浴びている蓮流の姿だっ
た・・・。

「蓮流さん・・・ずぶ濡れじゃないですか?風邪ひいちゃいますよ!」
「うん?大丈夫!こんな雨、久しぶりだ!」
「でも・・・」

するとそこへ、火燐と風燕がやってきた。

火燐の耳の毛が静電気で毛羽立っている姿を見て、椿は笑わずにはいられなかった。



「おま・・・そんなに・・・ハハハハハハハハ・・・・!!!」
「風燕も椿ちゃんもひどいべや!!」
「だって・・・すごい事になってます!」
「本当に?蓮流!俺そんなにすごい事なってるべか?」
「なっとる!!俺と一緒に水浴びする?きっと直るよ!」
「それはいい!風邪引くから!」
「そっか!じゃ、俺もそろそろあ~がろ!」

そういうと、蓮流は自分で持ってきたバスマットを敷き、縁側に上がると、タ

オルで身体を拭き始める。
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