Cotton Candy【ベリカ限定】
雅に家まで送って貰って、家の前でキスをした後、彼と別れた。


角を曲がって雅の姿が見えなくなるまで、あたしはずっと彼の後ろ姿を見つめていた。


一人きりの静かな家は、少しだけ寂しさを感じてしまうけど…


雅とお祭りに行けた事が嬉しくて、少しの寂しさなんてどこかに消えてしまった。


今日の事を思い出すだけで、自然と柔らかい笑みが零れる。


あたしはソファーに身を沈めて、雅に買って貰った綿菓子を見つめていた。


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