Cotton Candy【ベリカ限定】
そういえば、いつか少しずつ膨らんでいく綿菓子を見て、自分の恋心と重ねた事があった。


あの時は、不安定な形でふわふわと膨らんでいく真っ白な綿菓子が、雅への想いとよく似ているような気がしていた。


だけど、あんなに大きく膨らんでいた綿菓子は、今はすごく小さくなっていて…


何だか悲しくて、胸の奥がグッと熱くなった。


いっその事、この綿菓子みたいにあたしの想いも小さくなってしまえば、もっとラクになれるのかもしれないのに…。


だけど…


< 348 / 575 >

この作品をシェア

pagetop