Cotton Candy【ベリカ限定】
蝉の鳴き声が少しずつ弱々しく感じるようになった、残暑厳しい9月上旬…。


二学期が始まって、1週間が経とうとしていた。


つまらない授業、友達と過ごす休み時間、特に予定の無い放課後…。


あたしは、一学期までと何も変わらない学校生活を無気力に送っていた。


今までと変わった事と言えば、屋上に行かなくなった事。


理由は、受験に備えて二学期から真面目に授業を受けるようになった雅が、一度も屋上に来なくなってしまったから…。


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