Cotton Candy【ベリカ限定】
「じゃあ、あたし行くね」


「はい……」


あたしが頷くと、美穂は笑顔を残して立ち去った。


頭の中を整理しようにも、色んな事を一気に言われたせいで何も考えられなかった。


だけど、あたしは雅と話をするつもりは無い。


だって、あたしの中で彼との事はもう終わった事だから…。


今更蒸し返して、また傷付きたくなかった。


忘れた想いを思い出したくなかったあたしは、美穂の言葉を心の奥に押し込めた――。


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