Cotton Candy【ベリカ限定】
「おいっ、姫華!」


あたしを呼んだ啓太の顔は見ずに、コンビニを飛び出した。


あたしが、今一番会いたくなかった二人…。


啓太と新しい彼女を見たくなくて、学校でも出来るだけ避けていたのに…


まさかこんな所で会うなんて、思いもしなかった。


啓太の家は、あのコンビニの近くじゃない。


きっと、この近所に彼女の家があるんだ…。


やり場の無い感情に押し潰されそうになりながら、あたしは家まで走った。


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