駆け込み乗車は、ご遠慮下さい。
図書室に着くと、これまた数名の先生が待ち構えていた。
椅子に座らせられた。
「えっと、クラスと番号と名前言って。」
「一組……二十五番、長谷川です。」
名簿をチェックする、男の先生。
私のことをじっと見る。
目がパッチリしている先生だと思う。
「地毛なんだよね。」
「はい。」
しばらく、じっと私のことを見ていて、それから蓮兄のことを見た。
「何かありますか?」
「リン……凛子の髪は、小さい頃から、色素が薄いんです。それに、紫外線に弱くて、日に当たってるとすぐ茶色くなるんです。」