ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「女なんて、ここにはいねぇし。
つか、楽譜選びの邪魔だろ?
失せろ!!」


金髪ヤンキーさんは、ビリビリッとするような、大声を出した。


「……っ」


うわっ、こわっ!!


そう思ったのは、あたしだけではないようで、バタバタと聞こえていた数十人の足音も、声も、一瞬で、ピタッとやんだ。


そして……静まり返った室内に聞こえるのは……。


男達が、ゴクリとつばを飲み込む音だけ。

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