ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
男の子だって意識すると……。


「あれ?
まーた、おまえ、顔が赤いぞ?」


あたしから手を離した五十嵐くんが指摘するように……。


「……っ」


あたしの頬は、すぐに赤くなる。


ちっちゃい頃から、いつもそう。


だから、男の子は、苦手なの。


唇をキュッと引き結んで、急いでのんちゃんの後ろに隠れる。


「の……。
のんちゃん……。
あたし……大丈夫だからっ……

そんなこと……してもらわなくても……」
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