ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
そうだよ。


強くなるって思ったんじゃん。


のんちゃんの助けも……。


誰の助けも借りないで、この場くらい脱しないと……。


これからの北星との合同授業なんて……。


乗り切れるハズないもん!!


だから……。


「なにも言われてないよ」


あたしは目に力を込めて、古久保くんに向き合った。


「五十嵐くんには……。
この前助けてくれたお礼を言っただけ。
お礼くらい……言ってもいいでしょ?
五十嵐くんとは……ただ……それだけだよ」

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