ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
クスッと笑う口元に。


「だったら、聞かせてもらおうか?
おまえの気持ち」


あたしのあごに触れて、離さない指先に。


たぶん……暗示をかけられた。


だって……。


「ま……もって……ほしい……です。
い……五十嵐……くんに……」


こんなことを……言っちゃったんだもん。


これだけでも、十分恥ずかしいのに。


五十嵐くんは、あたしのあごから指を離してくれなくて……。
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