天然王子とツッコミ姫☆
「す、すみませんっ」
「いえっ、こちらこそ前を見ずに歩いてて…ごめんなさいっ」
人通りの多い最寄り駅の駅前広場で、ぶつかった者同士ペコペコと頭を下げ合う。
ふと相手の顔を見ると、
「あ、あの……お怪我は?」
――超絶美少女がそこにいた。
え……何これ。なんで、私の遭遇する人間は顔が無駄に整ってるワケですか。
…まさか、平凡な顔の私に対する当てつけってやつか!?…それともただの偶然ですか!?