天然王子とツッコミ姫☆



しかも席は、俺の隣だし。


さらにさらに――…


『……あの…西山、くん?』


『んー?』


『あの、なんで…消しゴムを机の上に積み上げてるの?』


『え?富士山目指して、』

『いや無理でしょうよッ!!』


初対面にも関わらず、俺の些細な行動に文句を言う。


それも、ちょっと楽しそうに。



『……ははっ』



…正直にぶつかってくる隣の彼女が、眩しく感じた瞬間だった。



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