天然王子とツッコミ姫☆



そんな二人のやり取りを、


少し離れた場所で見守っていた、くるみは。



「……ツッコミ係から、ツッコミ姫に昇格……ですね」



微笑しながら、一眼レフのカメラを構えると


笑い合う翔太と美姫を、フレームの中へおさめる。




―――カシャッ!!




カメラの立てたその音は、


二人の笑顔と共に、


青い空の向こうへ
吸い込まれていった。










< 268 / 275 >

この作品をシェア

pagetop