監禁ゲーム~REBOOT~
2008年 5/26

無期間の休しを言い渡されてから、約2週間………

尾形は諦め切れず、この夜、資料室に勝手に忍び込んだ。

「……………」

尾形は電気も付けず、ファイルを手に取り、静かにページを捲った。

2時間後………

尾形はファイルをジッと見つめていて、時を忘れていた。

しかし………

手掛かり掴めず………

その時だった!!

……後ろから、微かに聞こえる足音。

「コツ………コツ………」

だが………

尾形、気付かず………

そして………

「ドゴッ!!」

鈍い金属音………

「グッ……」

ファイルに夢中だった尾形は、もろに頭にくらい、倒れた。

「だ、誰だ………」

尾形は額を押させ、顔を上げた。

「……………」

反応なし………

そして、相手は腕を上げ、金属系の棒を振り下ろした。

「シュッ!!」

尾形は振り下ろすと同時に、手元にあったファイルを、相手の顔に投げ付けた。

「………!!」

相手がゆるんだ瞬間、尾形は警棒を手に取り、相手の武器持つ手を叩いた。

「バキッ!!」

手応えあり。

「カラン………」

案の定、相手は武器を落とした。

尾形は捕まえようと、相手を押さえ込もうとしたら………

「バァンッ!!」

乾いた銃声音………

「グハァ………」

弾は………

尾形の左胸を貫いた………

そして、尾形は静かに………

倒れた………

「カチャ」

相手は尾形の額を目がけ、銃を構えた。

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